ハーレーン・アンダーソン3Daysワークショップ
コラボレイティヴ・アプローチ/コラボレイティヴ・ダイアロジック・プラクティスの創始者の一人であり、Taos Instituteの協働創始者でもあるハーレーン・アンダーソンの3Daysワークショップに参加しました。
プログラムは下記のとおり。
Day1:Introduction to Collaborative-dialogic practice
「コラボレイティヴ・ダイアロジック・プラクティスの導入」
Day2:Collaborative and Open Dialogue approach (incl. demo of collaborative practice by Harlene Anderson)
「コラボレイティヴ、そしてオープンダイアローグ(ハーレーン・アンダーソンによる模擬セッション、5人のオープンダイアローグ・トレーナーによる模擬セッションを含む)」
Day3:Collaborate altogether through dialogue!
「ダイアローグを通じて協働しよう!」
御年、82歳になるハーレーンですが、とても力強く、丁寧に、コラボレイティヴ・アプローチを語ってくれました。
彼女の本を昨年仲間と共にしっかり読んでいたので、内容はその復習になるようなイメージですが、あらためて本人の声で聴けたことが貴重ですし、ポストモダンの哲学的前提をハーレーンの言葉で聴けたことも大変勉強になりました。
そして、今取り組んでいる「リフレクシヴ・カンバセーション」と同じくリフレクティングの構造を取り入れたそのデモセッションを観ることができたのが、何よりの収穫です。ハーレーンがどのように聴いているのか・・・それは、やっぱり、クライアントを中心に、クライアントに問いかけ続けること。その徹底的な姿勢からハーレーンのnatural human beingを感じられたこと。これはとても貴重な経験になりました。
何より、セラピストとしてだけではなく、そこかしこにファシリテーターとしての振舞いをしっかりと感じられたことも、とても嬉しい体験でした。
初日開始前、シアター形式に並べられらた椅子に座って雑談していたら、突然、ハーレン本人から声をかけられ、名前と何をやっているかを訊ねられた時は、本当に驚きました。彼女は一人ひとり部屋全員の人々の名前と領域をノートに書きとめていたのです。ファシリテーターとして、参加者を知ることは最も大事なことですが、ハーレンは、それをしょっぱなから体現していたということ。それ以外でも、グループサイズを変えながら、そこかしこに、ファシリテーションがありました。
修了後、アリータとフレッチに、彼らがやっている組織に対するコンサルテーションとしてのリフレクティングの取り組みについて、質問させてもらいました。組織だからといって何か特別なことは無いんだ、ということを教えてもらったというか。改めて、一つの部屋に集まっていること。この重要性と意義をファシリテーターとして考える機会になりました。






