ファシリテーション~再考~

ファシリテーションシンポジウム in 北海道。

10年前にファシリテーションに出会いNPOの活動を通してファシリテーションを深めてきました。
そこで年に1回全国イベントとして全国のファシリテーター仲間が集い、ここ数年はシンポジウムという形で研究発表大会を開催しています。

今年は北海道ということもあり、ゆっくりのんびりイベントを楽しもうと思っていたところ、せっかく行くなら目的がないと・・という仲間の言葉をきっかけに、今年も発表に手を上げることに・・・(なぜか毎年何らかの発表をしている気がします)。

今回はファシリテーションを活かした場づくりにおける体験サイクルの重要性と主体は誰かという話。そこにはメッセージを伝えることよりも、結果として伝わるということに着目しようという思いが込められています。
とても当たり前なことなのですが、伝えたい・広めたい思いが先行してしまう場が多い気がして。なので改めてファシリテーションを「再考」してみたということです。
ひたすら私たちなりに言語化してきた話をして、ギリギリまで格闘していましたが、無事終えることができました。
結果として伝わるということを大切にしたので、宣伝文句的なことはあえて触れなかったわけですが、にもかかわらず、私たちの活動に興味をもってくれた方がそれなりにいらして、生みの苦しみもありましたが、やはり、発表をやって良かったと思っています。

「活動は、”やりたい”というリーダーシップから始まるものが多いかもしれない。が、そこから責任か生まれ、社会に必要とされる活動へ昇華していく必要がある。」

これは、お手伝いしたとあるワークショップの最後、主催者の挨拶で聴いたメッセージで、とても印象的で心に響いた言葉です。
つまりは、必要とされる活動に昇華されていなければ、いくら伝えても・広げても(広報しても)、伝わらないし、広がっていかない、ということなんですよね。

今回の旅では、オープニングセッションから研究発表から夜の語りまで・・一貫して出てくる話題は同じところに行き着く感じがしました。
再考したことが引き寄せてるってことなのでしょうか。

広げる より 広がっていく
伝える より 伝わっていく

再考って大事。

ファシリテーションを再考する体験学習サイクルが回る。
学び方を学ぶ場を創るには如何にその場に参加者自身が主体的に関わっているか、と自分自身の体験を通して学んだ2日間でした。

写真は札幌に向かう飛行機から撮った海ほたる。