ファシリテーション特別講座『合意形成とは何か?~コンセンサス・ビルディング、3つの法則』無事終了!

11/12(土)は、主催講座『合意形成とは何か?~コンセンサス・ビルディング、3つの法則』を開催しました。

話し合いの場が開かれる目的に真っ先にあがるだろう合意形成。にもかかわらず、この合意形成をしっかりと扱う学びの場は余り存在しないのでは?というところから今回のこの企画は始まりました。

このお題を投げかけるなら、この人しかいないと思ってお願いしたのは、徳田太郎さん(かえるくん)。私がファシリテーションにのめりこんでいくきっかけにもなったファシリテーションで災害復興支援をする活動の発起人でもあり、長いファシリテーターの実践経験を持っていながら、緩めだけど場のホールド力抜群の私の尊敬するファシリテーターです。

今では熟議民主主義という合意プロセスを研究テーマにして大学でも教鞭をとっているかえるくんならではの探求心で「合意形成とは何か?」を深めていただきました。

講座タイトルに「3つの法則」と銘打ったのは3つの法則が存在していたからではありません。
でも、今回あらためて長年のファシリテーターの実践経験と理論的背景を3つの観点で、具体的には、合意形成の3つのアプローチ、3つのステップ、そして「3つの敵」、「3つの問い」、「3つの技」という切り口で分かり易く伝えていただきました。

そして合意形成にどう向き合っていくのかについては、部屋とテーブルと紙というメタファー(一応ウケも狙ってのネーミングだそうです(笑))を使って、目の前の争点だけに着目するだけでなく、何のため・誰のためという視座へ意識を向けることの大切さを、そしてその場の目的(OutcomeとOutput)や進め方、その場に居る人の役割と皆で意識しあいたいことをしっかりと関係者と共有するプロセスの大切さ、つまり『愚直な事前準備が大切』をあらためて伝えてくれました。

つまり、合意形成とは、当たり前のことをなおざりにせず愚直に進めるプロセスの探究なんですね。
加えて、その事前のプロセスデザインどおりには進まないことも頭に置きながら、柔軟に場のプロセスに適応していくことが大事なのだということを体験から学ぶ時間となりました。

かえるくん、本当にありがとうございました!
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました!

<参加者の皆さんの声>

・合意形成の場を作るヒントがもらえた。
・3つのアプローチの図が面白かった。
・苦手な合意形成についてプロセスをしっかり考えたい。
・プロセスに力を注ぐことで生まれてくる信頼関係とか、そのチームに必要な文化や価値観がうまれる気がするので、これからもプロセスにはこだわっていきたい。
・どんな状態になっていたいか(アウトカム)が合意できると、軸が出しやすかったり、大切にしたいことに戻りやすいということを体感した。
・体系的に合意形成が分かり、アウトカムの大切さがわかった。
・全体をデザインする意味でのファシリテートからよりゴールにフォーカスが出来て、ワークを通して実際にひとつの会議をファシリテートをしてみたような感覚になった。
・実際にやってみたという感覚故に、自身の価値観や思い込みが変わるほどの効果があった。
・合意形成の定義やアプローチについての整理ができた。
・楽しい雰囲気で豊かな学びのある場でした。
・素晴らしかったです。ありがとうございます。
・大変面白かったです。費用&1日の時間を考えても大変有意義でした。
・対立の意見の背景にある考え、想いを聞いて軸を作り、線ではなく面で考えること、その合意形成の場をどう迎えるといいのかという準備が重要、軸を決めていくのに、最初にoutcomeが合意されていると、価値観が揃いやすくその後の議論の方向性が定まりやすい点が学びになった。